総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
「んでな?ここをこう・・押さえると・・」
「ブー!!!」
ユウコが手に持っていたタコの頭を押さえると、なんとタコが墨を吐いた。
その墨はカラの顔面に直撃。
衝撃だった。
それしか言葉が思いつかない。
左側ではミズキが肩を震わせて笑っている。
「て、てめっ!!なにしやがるこのくそチビ!!」
カラが必死に顔に着いた墨を取ろうとする。
でも、墨が伸びてさらに顔が真っ黒になっていた。
「目の前が真っ黒じゃねえか!!」
「じゃあ綺麗にしてやるよ。」
ミズキが両手で海水をすくいながらにやりと笑う。
まじでか。