総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
「み、ミズキてめぇまさか!!海水で!」
感が鋭いなカラ。
カラの予想は見事的中。
「いつもの仕返しだ。海坊主。」
――――ばしゃっ――――
カラの顔面に海水が勢いよくぶつかる。
「ま、まじでやりやがった!!」
カラが目をぎゅっとつむりながらミズキをにらむ。
って、それにらめてねぇよ。
「ふー。」
なんとか、落ち着いたカラ安堵の息を吐く。
ユウコは、タコに向かって“さんきゅっ”と言いながら海に放していた。
何ていい子!!
思わず暖かいまなざしを向けてしまう。
それに比べてこの二人は。