総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
その名は黒兎

族とあたし

恐る恐る振り向くと

「お、おぉ。なんというビューティフルフェイス・・・」

「・・・。バカにしてんのか」

「なんで最初からけんか腰?」

フレンドリーに話しかけただけなのに!!

ちゅーかそんなこと死んでもしねーよ!

だってアンタが・・。

「く、黒兎の総長。ヒサでしょ?」

「フッ。あたりだ。」

やっぱり。藍色の髪。右の耳に二つのピアス。

恐ろしくきれいな顔。そうじゃないわけがない。

ん?待てよ。だとしたら今、あたしの目の前にいる男は誰だ?

この、ミルクティー色した髪の男は。

「それより、ルイ。てめー何嘘ついてんだ。」

「いやー。一回このセリフ言ってみたくてさー」


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