総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
「どうした?ルイ。」
「・・・シュウ。どこ行った。」
「あっ!そういえば」
全く気付かなかった。
一体いつここを離れたのだろう。
「あの野郎!!一人で喧嘩してんじゃねーだろうな!?」
たぶんアサの推測は当たってる。
あいつは面倒くさそうな顔をしているが喧嘩大好き男だ。
もちろん。
「なんで俺連れていかねーんだよ!!」
このバカも。
まぁ、アイツ一人でもどうにかなるか。
隣でグチグチ文句を言うアサに生返事をしているとふと、騒音が止んだことに気づいた。
「終わったか。」
「俺も行きたかったー。」
まだ言ってんのかコイツは。
「・・・。腹減った・・・」
「久々にやりあったもんなー。」
なんでそんな清々しい顔してんだお前ら。