総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
楽しいお昼ご飯?
「ねぇ、何か今ルイの声聞こえなかった?」
「あ?」
ヒサの頭をパシパシ叩きながら聞く。
「あ、ほら。やっぱりなんか言ってるよ。」
後ろを向くとルイが両手をブンブン振りながらこちらに何か叫んでいた。
「なんて言ってるんだろう?」
思いのほか深いところまで来たあたし達はルイが何を言っているのかさっぱりわからなかった。
「ほんとだ。なんか言ってる。」
ユウコが気づき、カラ、ミズキが気づいた。
「でも何言ってんのかわかんねぇ。」
するとルイはあきらめたのか、元のパラソルまで戻って行った。
そしてアキとなぜかぐるぐる巻きにされたアサと出てきた。
何する気なんだろう。
嫌な予感しかしない。
アキはなんだか気だるそうに頭をかきながら、ゆっくりとアサのもとまで寄って行った。
そしてアサの“足”を持った。
その先がなんだかわかってしまったあたし達。