総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
これは止めるべきだろうか。
いや、まずは自分たちの身の安全だ。
「ひ、ヒサたぶんここは危ない。」
「レナ」
なんだかヒサが確信を持ったような強い口調であたしの名前を呼ぶ。
「何かな?」
いいから早く!!
「たぶん、じゃなくて絶対だ。」
もう、いいから早く非難しようよ!!
真剣に聞いたあたしがバカみたいじゃないか!
そうこうしているうちに、気づけばアキがアサの足を持って回ってた。
そう、まるでそれは“砲丸投げ”のように。
ぐるぐる回ってた。
そして、勢いがついたところでアサの足を、離した。
「ぎゃーーーーーー!!うぇっ!!」
アサが叫びながら(途中の嗚咽らしきものはスルーしよう)こっちに飛んでくる。
ものすごいスピードで。
マジ半端ない。