総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
あたしたちは顔を合わせ、心を通わせた。
(自分の身の安全を!!)
ミラクルに素晴らしい数十秒だった。
あたしたちが群がってたところにジャストで落ちてきた、アサ。
アオイの正確さ半端ない。
あたしたちは落ちてくる数メートル手前のところでそれぞれが背を向けて、一目散に泳いだ。
(ヒサは走った)
「ぎゃーーー!へぶーーーー!!」
――――――ドッボーーン――――――
落ちた。
頭から。
最後に見たアサの顔は、涙やら鼻水やらでぐちゃぐちゃだった。
汚い。
あたしたちはゆっくりとアサが落ちた場所に戻った。
「アサ、大丈夫かな・・・?」
「さぁ?なにしろ頭から落ちて行ったからな。」
なんでそんな冷静なのよ。
仲間じゃないのかよ。