総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
まぁ、あたしでもコイツに心配なんてしないと思う。
だって浮かんできたアサの第一声が、
「で・・・できるなら・・・・。赤ずきんの・・・胸に・・・・」
殺意さえ芽生えたしね。
まぁ、そのあとユウコとミズキが必死に沈めてたしね。
何があたしを守るだ。
「おい、起きろアサ。何言いに来たんだ。」
ヒサがアサの頬をベチベチ叩きながら問いかける。
「う、うぅん。はっ!そうだ。昼飯、食うから上がって来いって。」
それだけのためにお前は飛ばされたのか。
しかも、チラッとアオイを見ると手をおでこのあたりに水平にあてて、清々しい顔してるし。
「おーし。んじゃいったん戻るか。」
ヒサがあたしを見ながら言う。
「そうだね。おなかすいたし。」
「レナ!食い終わったら魚取りに行こう!!浮き輪あるし!」
それは先に言うべきだ。
「ユウコ。勝負しようぜ。どっちが大量に取れるか」
「おぉー。ぜってーミズキに勝つ!!」