総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
動き出した歯車
鬼蜘蛛と鶴姫 ~ルイside~
家に着いたとき日はすでに暮れていた。
「お邪魔してますっ!!」
「お久しぶりです!!」
俺たちはメグからの報告を聞くためにいつもの部屋に集まっていた。
もうそこには、メグと鬼蜘蛛総長サヨが来ていた。
「久しぶりだね。」
「急に押しかけてスンマセン・・・。」
「いいよ。」
オレと、メグが話していると横からアサが出てきた。
「なぁなぁ。ミィ妊娠した?」
「に、妊娠!?するわけないじゃないですか!!」
メグが顔を真っ赤にして答える。
まだ言ってたのかお前は。
「とりあえず、座れ。」
ヒサの一言で、みんなが席に着く。
メグとサヨは横に立っていた。
「んで。報告ってのはなんだ。」
「はい。それがつい先日新入りが入りまして。」