総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
ヒサがゆっくりと椅子から立ち上がる。
「サヨ、メグ。報告ご苦労。今までどうり、その2人と接しろ。」
「「はいっ」」
「アキ。情報ひねり出せ。」
「りょーかいっ」
「このことは、レナに伝えるんじゃねぇぞ。」
ヒサの一言で各自自分の部屋に帰って行った。
「ルイ。」
「ん?」
「レナに感づかれるなよ。」
まるで念を押すように言うヒサ。
「それはお前だろ?中途半端な優しさで傷つけんなよ?」
「・・・それもそうだ。」
まるでヒサは過去を思い出すように自分の顔に手をあて座った。
なにがなんでも。
レナちゃんだけは守ってやれ。
お前の手で。