総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
「シンさん・・・・」

初めに口を開いたのはヒナだった。

不安なのか、膝当たりの服のすそをきゅっと掴みながらもう一度うつむいた。

「自分はシンさんに憧れて身を捨ててきました。」

「・・・・・・。」

「その仕事、やらせて下さいっ!」

「ちょっ、ヒナ!」

「助かる。」

隣で信じられないとでもいうような顔をしているサラを見た後、

「サラは今回の仕事はしないようだから、お前のところから4人、空蜘蛛と鶴姫にいれ・・・・」

「ちょっと待ってくださいっ!!」

焦ったように口を開いたサラ。

「・・・・。あたしもやります。」

今まで焦りの色しか見せてなかったサラの目に火がついた。

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