総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
「だぁかぁら、ガキは黙っとけやぁ!!」
「落ち着け。若の前だぞ。シマ。」
「そうです。やめてください。」
未だに落ち着く気はないらしいシマ。
必死にシマを押さえつけるササツカもきつそうだな。
はぁ、と短いため息をつく。
仕方ない。
「うるせぇ。シマ。組長外されてぇのか。」
そういうと、シマの顔はどんどん青ざめていく。
俺らの世界で組長を外されるというのは二度と朝日が拝めねぇってことだ。
「す、すんませんした・・・。」
ササツカが横で小さく安堵の息をつく。
「っでも、言ってくんなきゃわかんないっすよ。」
「この俺に自分の失態を自分で言えってか。」
「そんなっ!そうじゃないっすけど・・」