総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
「赤鬼は北に行け。青鬼は南だ。」
「わかりました。」
「けど、戦力が落ちたら困る。」
ヤミからもらったタバコを吸いながら目の前の二人を見る。
「わかりました。遠方交戦っすね。」
さっきの一言で目が覚めたのか、シマが答える。
「あぁ。話は以上だ。日程が決まり次第行う。しっかり準備しとけ。」
「「わかりました。失礼します!」」
「お前ら、行け。」
「「うすっ!!」」
二人が席を立ったので近くにいた下っ端に声をかけ玄関まで送らせた。
よしっ。回りくどいのは嫌いだが、今回はしかたねぇ。
周りから攻め落とすしかねぇんだ。
「シンさん。俺も失礼します。」
「あぁ。ご苦労だったな。ブツは明日だったか?」