総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
ブンブンブンと、頭を振りながら必死にイメージをする。
あれが、トップ。あれが、トップ。
「おい。」
「あれが・・・って、なに?ヒサ。」
「お前、高校は行ってんのか。」
高校?
行ってるわけないじゃん。
あたしだって行きたかったけど、シンが“行ったら殺して俺も死ぬ”とか言い出すから。
あそこにいた時のあたしはあいつからの、鎖でぐるぐる巻きにされてた。
今もまだ、一つ。あたしを縛っている鎖が外れていない。
「いや。行ってないよ。」
「行かせてもらえなかった。か?」
「・・・・っ。」
そんな、確信つくこと言わないでよ。