総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】

「おい、ミズキー。お前も背が伸びるように早く寝なくていいのかぁ?」

「・・・。コロス。頭のピアスもぎ取ってやる。」

相変わらず後ろの少し広いスペースでぶつかり合う、カラとミズキ。

二人を覆うようにして埃が舞い、たまに顔がのぞく。

いい加減にしろよ。

どうやら、カラはミズキをいじるのが好きみたいだ。

それにしても、みんな“眠い”とか“寝る”とか今はいったい何時なんだ?

「ルイ、今って何時?」

「今?今は朝の8時だよ。」

そりゃ、眠たくて当然だ。

「ばか、丸顔。だからシュウなんて今にも寝そうだっただろうが。」

そういえば・・。

ってか!今、丸顔っつったよね!?

危なくスルーしちゃうとこだったよ。

まぁ、

「何よそ見してんだ!このハゲ!」

ミズキが代わりに戦ってるからいいか。


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