総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
父と母の
「お墓参りに行きたいの。」
そう言うとルイは、びっくりした顔つきでそれからすぐ少しだけ悲しい顔をして、
「いいよ。俺もついでに行こうと思ってたし。」
「行こうと思ってた・・?」
「うん。」
うなずいた時のルイの顔はもう戻っていた。
ルイは立ち上がると、
「ヒサも行く?」
「・・いや、お前らだけで行って来い。」
「ん、わかった。じゃあ俺準備してくるけど、レナちゃんシャワーでも浴びてくる?」
「あるのっ!?シャワー!」
「もちろん。なぁヒサ。」
「当たり前だ。」
そういえば、ここはヒサの別荘だって言ってた。
こいつ、何者なんだ?