総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
隠れSの過去
外に出ると、急にものすごい音がした。
――――ドッドッドッドッ――――
近くにあった車庫からルイがでかいバイクと共に現れた。
なにあのでかさ。軽くルイの倍はあるんですけどー!?
あれに乗るの?
「よしっ準備できたし行こうか」
いや、あたしは心の準備が・・・・・
(ぎゃーーーーーーーーあ!!)
もう言葉にならなかった。
は、速すぎるっ。目にもとまらぬ速さで過ぎ去っていく景色。
「る、ルイ!は、速い!!」
やっと、信号で止まったバイク。
ここで止まらなかったら、あたしは確実にこの体とおさらばしていたことだろう。