総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
あれから、初めてくる二人のお墓。
父と母は殺されたのだ。
家に泥棒が入って、見つかった泥棒が逃げるために二人をグサッと。
二人は即死だった。
「・・・・久しぶり・・・」
しゃがんで手を合わせようとしたとき。
あるものに目が留まった。
「この花・・・」
二人のお墓の両端にお花が添えられていた。
「一体誰が・・・・。」
お兄ちゃん・・・?
いや、それはない。なぜならあの人は二人が死んだことを知らないから。
二人が死んで2年になるが、お兄ちゃんには言ってない。
言ったとしても何の興味も示さないだろう。