総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
「そう。3つほど歳の離れた姉貴」
あたしは、ルイの隣にしゃがみこんだ。
「隣にくると煙たいよ?」
そう言われたけど今のルイから離れたくなくて、あたしは
「いい。」
とだけ答えた。
「こうやって、墓なんてあるけどさ、実際死んでるかどうかもわからないんだよ」
「え?」
「突然いなくなって、5年間帰ってこなかった。だから両親はどっかでもう死んでるかもしれないっつって、墓建てたんだ。」
そんなっ・・・・。
「死んでるかもわからないのに?生きてるかもしれないのに?」
「そう。わからないから建てたんだ」
おかしいよっ、そんなのっ。
勝手に殺してしまうなんて・・・。