総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
ただ、なにかありきたりな言葉で終わらせたくなかっただけ。
そんな意味も込めて、あたしは首を横にブンブンと振った。
「今も、姉貴の情報まったくなくって。」
そう言って顔をうつむかせ、ギュッと右手を握りしめた。
ルイ・・・・・。
きっとルイは今、歯を食いしばって泣くのをこらえてる。
だって、握りしめた拳が微かに震えていたから。
「・・そういえばレナちゃん気づいた?お花。」
顔をあげふわりと笑うルイ。
よかった。もう大丈夫みたい。
あっ!そういえば!!
「何か知ってるの!?ルイっ」
「知ってるも何も、持って来たのは俺とヒサだもん。」
「パードゥン?」