総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
総長の考え ~ルイside~
Zeusを叩いたとき一番奥に守りの堅い部屋があった。
7人態勢で守ってた。
だからヒサと俺は“あのこ”がそこにいるんじゃないか、って考えて7人全員を倒した。
だけど、そこにいたのは“あのこ”じゃなくて“レナちゃん”だった。
予想外のことに驚いたよ。
たぶん睡眠薬か何かで眠らせれていたんだと思う。
こんなにも周りは乱闘でうるさいのに起きないから。
ソファでぐっすり眠るレナちゃんを見ながらため息をつく。
「なんだ、違ったのか。おいヒサ。・・ヒサ?」
隣を見ると、ヒサは驚いた顔でレナちゃんを見ていた。
すると、ゆっくり動き出したヒサがレナちゃんの前で立ち止まると。
「コイツ。連れて行くぞ。」
とんでもないことを言い出しやがった。
「っおい!何ふざけたこと言ってんだ!?俺達の目的忘れたのかよっ」