総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
シュウとは反対にある椅子に座りながら聞く。
さっきも姫って呼ばれたけどなんでかがわからない。
「んー。やー、さっきはいじめすぎたなーって。・・・・ゴメン。」
「・・・え?」
いきなりシュウが座ったままで頭を下げてきた。
びっくりなんですけど。
「い、いや別にあやまらなくていいし。」
顔の前で両手をぶんぶんと振った。
本当にあやまってほしいとか思ってなかったし。
「そ、それで、姫って何・・?」
「あ、あぁー姫っていうのはヒサが・・・。」
「レナちゃん、海のこと言った?」
シュウの言葉を遮るようにルイが会話に入ってきた。
見るとドアからスウェット姿のルイが入ってきた。
黒のスウェットはとてもルイに似合っていた。