総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
「カラコン入れてるんだね」
「今気づいたのかよ。バカじゃねーの?」
おい。さっき気づかなかったからってそれだけでバカ扱いはひどいだろ。
「あっ、そうだ。今からミズキの部屋に行こうと思ってんだけどどこかわかる?」
ユウコの前に立ちながら聞いてみる。
ユウコは頭をポリポリかきながら、
「この廊下をまーっすぐまーっすぐ言った場所が・・。」
あたしから見て左に続く道を指さしながら答えるユウコ。
「わかった。そこがミズキの部屋ね。」
「・・・・。まぁ行って来い。」
少しにやりとしたユウコに違和感を覚えながらも言われたところに走った。
もう全速力で。
「はぁはぁはぁ」
や、やっと着いた・・・。