遙かなる三増合戦
と、前置きが長くなってしまったが、今回の話の発端となった『三増合戦』を奉る『三増合戦祭』こそ、私に様々な思考を巡らせるものなのだ。
実に、毎年、会長が亡くなったり、甲冑を着けた人が、亡くなったりしているという祭りだ。
そんな、人身御供という伝説は、日本各地に残っている。

現在、私の住む厚木にして前職場の地域には、そんな人柱の話も残っていた。
それも、現実に、田んぼのど真ん中に、その石碑はあり、例え邪魔だろうと誰も、それを抜こうという者はいない。

その地域は、昔からとても洪水が多く、毎年のように農作物を駄目にし、人々を苦しめる暴れ川のある地域だった。
それを、ある高僧の和尚さんが、この地に現れ、
「私をここに埋めてください。そうすれば、この暴れ川は静まる」
との言葉を残し、人柱になったのだと言う。
すると、不思議と川の散乱は収まったのだと聞く。
だから、そんな風に、人身御供というか生贄というか、そんな人柱となっている行事なのかも知れない。
そんな犠牲となった人たちのお陰で、この地域が平穏無事を得ているのか。。。
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