遙かなる三増合戦
「日常は、危険に満ちあふれている」
また、
「しかし、そんな危険を恐れていては、何もできない」
と。
だから、私は、三増合戦祭に足を運ぶと、参加すると決意した。

「もしも、万が一、何かあったらどうしよう」
と、恐れることも、
「それ見たことか、だからそうなった」
と、結果論で語ることも、私は嫌いだ。

人生など、何があってもおかしくない。
だから、起こってはならない悲しい事故だって、事件だって起こりうる。
不測の事態にだって巻き込まれる。
いつ、洞窟だの地下に幽閉されるかのような大惨事に巻き込まれるとも限らない。
こと、3.11から、この地盤の不安定なプレート上にある日本列島に住むならば尚のことだろう。
それでも、それを恐れていたら、一歩も外にでられないだろうし、何をすることもできない。
その前述からも、家の中だって時として危険な場所となるのだから。
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