機械とヒト
「もうおしゃべりは終わりだ。科学部隊、姫のココロを抽出しろ。」


白衣を着た者たちがアサヒを取り囲む。


「ココロを抽出ですって…!?まさか、もうあの技術を…」


「ウチュウ国は貴様らセカイ国よりはるかに進歩している。容易いことだ。」


冷酷に王はアサヒを見下ろした。


ココロはすんなり抽出される。科学部隊の研究社たちは、アサヒの目の前に機会をかざし、スイッチを入れた。


途端、アサヒの顔から表情が消え、胸からは具現化されたココロが浮かび上がってきた。



アサヒの具現化されたココロは琥珀色の宝石となって出てきた。


まるで朝焼けのような色合いの琥珀だ。



王はそのココロを自らの体に取り込んだ。



王は、ココロが欲しかったのだ。





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