新しい砂時計(続編)


2年生になる自覚なんてほとんどなかった。
クラスはみんな離れるかもしれない。


選択授業も出てくるし、部活も自分たちが主体になっていく。
けど、本当に自覚なんてなくて。


今はただ、想いを伝えたい、それだけだった。


亜実に、会いたい。
俺は本当に亜実が大好きなんだという自覚は、明確だった。





だから、想いを伝えたときに亜実から何て言われるのかがわからなくて。
こわく感じてしまうんだ。


< 104 / 126 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop