新しい砂時計(続編)


心が凍りついた気がした。
ごめんね………?
それは、戻れないという暗示なのだろうか。


「亜実、それは……」


声が震えている。
一瞬、気がおかしくなったような気がして。




狂い――――――――
そうになったけど狂いはしなかった。




それよりも悲しみがこみあげてきて。
それでいっぱいいっぱいだった。




『俊だって知ってるでしょ?』


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