新しい砂時計(続編)


俺が活田のもとに通っていたことも、亜実とあいつの疑似関係に嫉妬していたことも。


全部が全部、亜実は知っていたんだ。
自らが活田のもとへ向かうことによって。
だから、帰り道に何回か亜実を見かけたんだ。




して、やられた。
俺はどこまで馬鹿なんだろう、と思った。




亜実には、かなわない。




俺にとって、最後の試練だったわけだ。


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