新しい砂時計(続編)


そんな活田は、本当にすごい人物であった。
俺を何年か前から知っていたかのように。


『異常なほど狂ったお前は、何らかのきっかけによって出てくるんだ』


それは、
亜実がらみのことだ。


自分でも、感覚や記憶があるからなんとなくわかった。
亜実のことになると、そうなんだ。
俺は亜実と―――――――――


一緒にいたいから。


ただ、それだけだったんだ。
もともとは。


もともとは、純粋な少年の、
一途な一途な“想い”であったんだ。


< 12 / 126 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop