新しい砂時計(続編)
『唯が、きっと気まずくさせないように、亜実の近くにいてやってんのかもしれない。お前も、容易に亜実に近づかないほうがいいかもな』
「ああ、わかってるよ」
わかってる。
そんなこんながあって、直接会話するのは気まずいと。
けれど。
胸が痛いんだ。
今は、我慢しなくちゃな。
ためる必要なんてないんだ。
活田の前でなら、吐き出すことが許されるから。
―――――席が遠いのが幸いだったかもしれない。
近くにいたら、意識してしまうから。
ただ……………