新しい砂時計(続編)
『和真くん、弓道部なんだぁ!え、かっこいい!弓とかすごい!』
楽しそうな、亜実の横顔。
――――――階堂和真(かいどうかずま)。
今、亜実の隣の席のやつだ。
はらわたが、煮えくり返るような思いがつのる。
しかし、我慢するべきなんだ。
でも。
なんで、亜実が。
俺と別れたにしても。
なんで、他の男を名前で呼び。
楽しそうに話して、あんな笑顔を見せて。
冬休みに入る前なんか、話しどころか眼中にもなかったはず。
こんな短期間で、亜実がそんな変わるなんて。
いや、
俺が変えてしまったのかも――――――