新しい砂時計(続編)
どうしてなんだ
―――――今日もこうして放課後、活田のもとへ向かった。
このホテルブレンドがおいしいんだな………。
『どうだ、おいしいか?』
「活田はすごい人だ……。心が洗われるみたいで……」
俺は落ち着いていた。
だんだん、狂った俺がうすれていってるしるしなのかとも思える。
活田はすごいよ。
本当に。
「最近―――――」
気になることが、あった。
それは俺についてのことなんかではなく。
『亜実さんのことか。何かあったのか?』
「いいことじゃねーよ……」
そう言って軽く笑った俺の目は、きっと笑っていない。
狂っても、いなかった。