新しい砂時計(続編)


あの腕が亜実を抱きしめたら。
あの唇が亜実に触れたら。


考えたくも、なかった。




狂う、
もう1人の自分が出てくる―――――――


そんな俺の予測ははずれて。


雫が、頬をつたっていた。
それは、とても冷たいものであった。


はは………
何かを蹴り飛ばしたり、投げつけたり……



できない。
苦しい、つらい。



活田は、そんな異変に気づいていた。


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