新しい砂時計(続編)
『苦しい、んだな』
「そうだよ。………亜実が、ほかのやつと付き合う姿なんて、見たくない。俺には、こんなことを言う資格すらないけど」
『いいや』
活田は、優しく俺の瞳を見た。
まっすぐで、輝かしい瞳であった。
『その気持ちは、大切なものだ。しっかりとどめておけ。………今のお前の目は、狂った時と違う。戻ってきている、証拠だよ』
「証拠…?」
理解ができていなかった。
俺の瞳は―――――――
亜実が好きな瞳に戻りはじめていますか?
『今だって、このことを話して、イスを蹴ったり物を投げたりしなかっただろ』
「確かに……」