新しい砂時計(続編)
『何やってんの!帰るよーっ』
あいつの手をとっていた。
『亜実っ、はしゃぎすぎだろっ。そんなにデート楽しみなのか?』
教室をでていく2人。
デート……。できれば、聞きたくない言葉だった。
亜実とは冬休み以来しゃべっていない。
どういう状況かも、話はきいていない。
けれど。
見えるものから、すべてがわかる。
そうだよな、恋人同士でデートなんか当たり前。
触れたり、とかだってきっと―――――――
当たり前なんだろうな。