新しい砂時計(続編)


店をでて、歩きはじめてすぐ。
俺ははっとして、あわてて後ろを振り返った。
水色の砂時計の入った、ショップの袋を片手に。




――――――まぎれもなく、
それは亜実の後ろ姿であった。




声をかけるなんて無論できないけど。
家とは違う方向へ向かっていた。
買い物か何かだと、思った。




しかしなぜだか、胸騒ぎがした。


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