新しい砂時計(続編)
『もう一度告白…か。―――亜実と話して、どうだった?』
「前と全然変わってなかった。屈託のない純粋な笑顔をむけられたよ」
『やっぱりな。俺もそう思った』
利樹は、いつだって俺の話を聞いて、まっすぐな返事をくれる。
こいつも勝田も、唯も、そして亜実も。
みんながいなかったら今の俺はいない。
本気でそう思った。
今日もあそこで亜実は笑っている。
屈託のない純粋な笑顔で。
そう、あいつのとなりで笑っている。
俺とは目なんて、合わない。