新しい砂時計(続編)
想いの方向
もし、もう一度亜実に告白したら。
以前と変わらない笑顔を、また俺に向けるのだろうか?
期待の反面、不安もある。
最近、ほとんど戻ってきたこともあり、活田のもとへ行く回数も減っていた。
少しずつ亜実とも話せるようになったし。
自分でも、いろいろ考えられるまでに回復した。
むしろ、なぜあんなに狂ってしまったのか、とさえも思う。
そんな毎日をすごしていた。
『俊!今日、帰りに駅前にできたラーメン屋行こう』
めずらしくはしゃぐ利樹がいた。