新しい砂時計(続編)


「佐原屋だろ!!絶対行く!味噌チャーシュー食べてぇ!」


俺も乗り気だった。
最近できた、人気のラーメン屋。
サラリーマンをはじめ、学生にも大人気の店である。


こうして、部活のない日に利樹と遊ぶのが楽しい。
女っ気がないのは寂しいけど。
亜実とご飯が一緒に食べられるなんてのはないわけだし…。
今はこの生活が楽しい。





『じゃ、あとで、駅前に!』


利樹は手を振る。
―――――そういえば。
利樹の恋の話はあまり聞いたことがなかった。


それもそのはず、【好きな子はいない】とか言うやつだ。
本当はモテるくせに。


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