キミノトナリ



あれから一年。



私はあの日よりは、笑えるようになった。



理由は、




海が夢に出てきた日がきっかけとなったから。



『みよ、俺はみよに幸せになってほしいんだ。だから、みよが泣いてるとこなんか、みよが笑ってないとこなんか見たくない。俺はいつまでも、みよを見守ってるから!


いまのみよは嫌いだ


みよは笑顔でいてくれなきゃ、俺はやだ


みよの幸せそうな笑顔が大好きなんだ』





そういってきた。その夢を武に話すと、「あいつらしいよ」そう言った。



「海…、私はもう泣かないよ。笑顔で空を見上げるからみててね」




そう言って、私はココロに誓った。





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