キミノトナリ
高二年の冬、茉莉亜とは相変わらず仲良しで毎日楽しかった。
「茉莉亜ー、どうしたのイライラして?」
「みよ、聞いてよ。あの、サッカー部のファンの女の子たちの凄い高い声のせいで頭がいたくなったの」
「すごいもんね、薬あげる?」
「さっき、飲んだから大丈夫だよ。……みんなサッカー部の男がかっこいいからってうるさいんだよねー」
うちの高校のサッカー部は、武の行った高校の次に強いらしい。
「みんなかっこいいと、大変なんだね!」
「みよは、外見重視?中身重視?」
「ん?中身だよ?外見で人を判断するのはいけないからね」
「みよ、可愛すぎるよその笑顔。」
茉莉亜、眼科に行ったほうがいいよ!
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