キミノトナリ
新しい春。
「お兄ちゃん、行ってきまーす!」
「おう、行ってらっしゃい」
今日から三年生。クラス替えがあるのです。茉莉亜とクラス別れたらどうしよう……
そんな不安を抱えながら、通いなれた道を進む。
学校の校門の前は、長い道。春になると、綺麗な桜が満開になっている、桜のロード。
「みよー」
「茉莉亜、おはよー」
「おはよー、ついにあたしたちは三年生だね」
「ねー、早いよ」
「クラスが気になるね。あたしはみよと離れたくないから!離れたら校長おどしてくるわ……」
「茉莉亜、私も違ったらやだよ」
「………みよ、可愛いー」
「ぐへっ」
突然、茉莉亜が抱きついてきた。これは日常茶飯事だからもうなれたけどね。
茉莉亜は凄く可愛い、美人!でも、彼氏をつくらないんだ。好きな人がいるのかな?
「茉莉亜、クラス表見に行こう!」
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