キミノトナリ



お昼を食べ終わった後は、授業。五時間目は日本史。

隣の席の茉莉亜は、開始10分で夢の世界に飛び立った。



私は、外の桜をみながらボーッとしていた。



桜を見ると、どうしても海を思い出す。



告白されたのは、一本の大きな桜の木の下。


薄桃色のハート型の綺麗な花びらが、ヒラヒラと落ちてきて、海の頭に一枚おちてきたり。



桜は出会いの花でもあり、お別れの花でもある。



でも、そんな桜を嫌いになれない。むしろ、桜が一番好きな花だったりする。







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