激甘王子様
しばらくして、雷が鳴りやむと
どしゃぶりだった雨が少しずつ止んでゆく。
「ありがと」
礼を言って、顔を見上げる。
「上目遣いやめろ」
………
「上目遣いかな?」
と頭に?マークが浮かび首を傾げる。
「もしかして天然?」
………
天然??
確かに髪は少し天然だけど……
あたしは新鮮じゃないよ?
ますます頭に?マークが浮かぶと
「はぁぁぁ」と溜息を吐く三浦くん。
「お前のそーゆとこが、誘ってるってゆーの。気をつけろ」
頭をクシャッとさせる三浦くんは、すごく絵になってて…
さすが女の子に人気なだけあるなぁなんて思った。