激甘王子様
「良かった」
全部話し終えると、切なげな表情で廉は囁いた。
かすれた声に胸が震える。
「アイツのとこ行っちまうんじゃないかって…すっげえ不安だった」
ぎゅっと暖かい温もりに包まれる。
どこか切なげで寂しそうな廉を、精一杯ぎゅっと抱きしめた。
ふと
頭に過ぎる
あの写真、ばらまかれたら終わりだよね…?
だったたら、ばらまかれる前に
「三浦くんに謝らないと」
「は?」
「だって三浦くんにも迷惑かけ…」
そこで言葉が途切れる。
廉の唇によって封じられたから。