激甘王子様


「無理、もう止まんねぇよ」


熱のこもった甘い声に溶けてしまいそうになる。


ここは学校の教室。


まるで今日の雨が嘘のように、放課後のオレンジ色の夕日が私達を染める。


「椎菜」


「ひゃっ……」


廉の唇があたしの首筋におりてペロリと舐める。


変な声が出てしまう……。


「やべぇ……お前、可愛すぎ」


熱のこもった声で耳元で甘く囁く。


グワーンと視界がぼやける。



廉はあたしの唇を親指で優しくなぞり、その手であたしの頬に触れる。


無意識のうちにギュッと目を閉じていた。


そして……廉の手があたしの胸元に触れた。



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