激甘王子様


幸い、椎菜と同じクラスじゃないのが唯一の救いだ。


今、アイツに会ったら俺はまたアイツを傷つけてしまうから。


「廉様ぁ~」


「廉様、大丈夫ですかぁ?」


俺の周りに集まるこの女達


さっきは、メソメソ泣いてたくせに…


なんなんだよっ!!


「廉様のためにお弁当作って来ましたの。一緒に食べませんかぁ?」


"お弁当”というワードに


チラッと時計を見る。


時間はちょうど12時



いつもなら椎菜と食べるんだけどな…




今日は、やめといた方がいいよな


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