激甘王子様
嫉妬と真実
バタタタタタタンー…
「きゃあっ」
開けると突然目の前に、本棚が倒れてきた。
弾みで、俺に寄り掛かる…。
「椎菜?」
「えっ!!廉?」
目の前には、目をキョトンとさせた椎菜。
「なんでここにいるの?」
無意識なのか首を傾げて、上目遣いで聞いてくる。
「なんでって…先生に頼まれたから」
それだけ答えて、倒れかかった本棚を元に戻す。