激甘王子様
「椎菜、今日元気ないね?なにかあった?」
あたしは変態野郎との出来事を一瞬、思い出してしまった。
「あ!もしかしてもしかして、王子の事好きになっちゃった?」
「え、え、ちっちちちちち違うよっ!」
「ちょ、椎菜、動揺しすぎ!!」
本当に違うんだよぉー…
「ふふっ、まぁ、どっちにしろ応援するわよ」
「ち、違うよ!!有り得ないって」
あたしが両手を顔の前でブンブン振ると、由里はクスっと笑って自分の席へ戻っていった。
はあああぁぁ…
由里ちゃんにも勘違いされたし今日は最悪な日だぁ…
あたしはそのまま机に突っ伏したまま眠りについた。